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スタッフのおもちゃ消毒術。「赤ちゃん木育ひろば」で安心して遊んでね!

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こんにちは。東京おもちゃ美術館スタッフの花房佳奈です。

東京おもちゃ美術館の一室「赤ちゃん木育ひろば」は、赤ちゃん専用のお部屋だからこそ、消毒やおもちゃのメンテナンスにも力を入れています。
昨今の新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、より一層換気、消毒を意識しながら開館をしています。

今日は、東京おもちゃ美術館が行っている安全対策についてお話いたしますね。

お口にいれたおもちゃの除菌消毒

あっちをモグモグ。こっちをモグモグ。赤ちゃんたちを見ていると、次から次へとお口に入れて遊んでいますよね。
手の感覚よりもお口の感覚のほうが敏感な赤ちゃんは、なんでもお口に入れてその物の味や硬さ、ぬくもりなどを確かめているんです。
そうやって遊び終わったおもちゃは、他の赤ちゃんが遊ぶ前に消毒を行ってから、館内へと戻します。

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誤飲チェッカーの活用

おもちゃをお口に入れて遊ぶことを前提に考え、誤飲の恐れがある大きさのおもちゃはお部屋の中に置いていません。
また、誤飲チェッカーを置くことで、来館した方に誤飲につながるおもちゃのサイズを知ってもらい、ご家庭でも気を付けていただくよう注意を促しています。

お部屋の清掃

毎年流行する、夏風邪やインフルエンザなど感染力の強いウイルスがお部屋の中で拡がらないように、1日数回清掃を行っています。

国内で新型コロナウイルスの感染が拡がり始めてからは、今まで以上に「安心安全な空間」を維持する為に新たな試みも始めました。

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対策1:混雑時は10組&入れ替え制

お部屋の利用時間を1組40分の完全入れ替え制とし、一回で入室できる家族を10組程度に限定しました。
滞在時間を40分とすることで、大人がしっかりと赤ちゃんと関わりながら集中して遊ぶ姿が多くなりました。
場所見知りや人見知りをする赤ちゃんもいますが、10分15分後には泣き止み残りの時間を一生懸命遊んでいます。沢山の刺激を受けて吸収していく赤ちゃんにとっては、40分という時間が丁度いいのかもしれません。

また、定員を設けたことでお部屋の中も密にならず、安心して遊べるというお声も多くいただいています。
このお部屋で遊び終わったら、また違った雰囲気のお部屋でも楽しんでいただきたいです。

対策2:すべてのおもちゃ消毒の徹底

お口に入れたおもちゃの消毒や定期的な清掃とメンテナンスを続けながら、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、1日2回すべてのおもちゃを「消毒液に浸した布で拭く」という事も合わせて始めました。

安心の為に始めたこの消毒ですが、実は木にとってダメージが大きく痛みや劣化につながる方法でもありました。

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基本的な木のおもちゃの消毒方法は、乾拭き→日陰干し。
水に弱く、特にアルコール等で拭いてしまうとカビの原因になったり、木が乾燥してささくれてしまったりとおもちゃ自体が痛んでしまいます。

来館者の安全を守る為に、赤ちゃん木育ひろばに限らず、東京おもちゃ美術館にあるすべてのおもちゃの消毒を徹底的に行いました。しかし、続ければ続けるほど劣化していくおもちゃ達。

この消毒方法に限界を感じ、次に始めたこと。
それが、木のぬくもりを復活させるためのクラウドファンディングと、
消毒方法の見直しでした......。

記事の後半は、Webマガジン「good us」グッドアスでお楽しみください。♪

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