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子どもの食べる力が育つ心がけ#5  「幼児期の“食”は、周囲と協力しながら支え育てる」

家庭以外で食事をする機会も増える幼児期の子どもたち。お手伝いとして家族と一緒にできることも広がっていきます。連載第5回目。
幼児期の「食」は、周囲と協力しながら支え育てる-子どもの食べる力が育つ心がけ#5幼児期。お昼ご飯は幼稚園や保育園で食べる生活が始まります。1日3食いつも親子一緒に食べる時期は終了。ここから子どもは少しずつ家族以外と食事をする場面が多くなっていきます。

親御さんは3食のうちの1食を誰かにゆだねられることになり、少し気持ちが楽になるかな?
この後は周りの力を借りながら子どもの「食」を支え、育てていくことになります。

園生活での食事についてはそんなに心配はいりません。保育のプロである先生方、そして何より同じ年頃の子ども達が、素晴らしい環境としてお子さんに作用し少しずつ「皆で食べる」を上手にしていってくれます。

幼児期の「食」で伝えたいことは3つ。

1:先生は味方です。情報を共有していきましょう
2:お手伝いはちょっと難しいことを頼みましょう
3:旬や暦を意識した献立を

1:先生は味方です。情報を共有していきましょう

きちんと行儀よく時間内に食べられているかしら? 給食で好き嫌いをしてないかしら? ちゃんとできるように教えてこなかった私はダメな親?? なんて心配は無用。
先生方はお子さんの健やかな成長を祈る同志です。親としての不安や困りごとは相談してみましょう。
園の給食で好きなメニューがあるようならそのことを伝えたり、自宅の食事で新しい食材が食べられた!などの嬉しい情報も折に触れ伝えると、園側も様子を教えてくれるかもしれません。たくさん力を借りてください。

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2:お手伝いはちょっと難しいことを頼みましょう

「小さい頃は喜んでお皿を並べたりしてくれたのに、この頃全然手伝ってくれないんです。」
という悩みを聞くことがあります。そんな時は
「簡単なことばかり頼んでいませんか?」
と伺っています。1歳の子だったらお皿を運ぶのは楽しいことですが、4歳の子には簡単すぎてもう心が躍ることではありません。
子どもはちょっと難しいことが好き。お子さんに応じて常に「ちょっと難しいことに挑戦」させていきましょう。
私が主催する「親と子の自由空間ほっと」のクッキングの会では、

・野菜や肉を切る
・調味料を計量する
・揚げ物用に小麦粉等の衣をつける
・炒める
・鍋から一人一人の器に取り分ける

などの作業を幼児がしています。

家庭でも、幼児期から調理の一部を一緒にするお手伝いを「一緒にやってみる?」と声をかけていきましょう。
お皿配りや御膳立てもその流れの中で当たり前のようにやれたらいいですね。そんな風に、どんどん家事を一緒にする習慣をつけていってください。

パンやうどん、お好み焼き等の粉物のお料理もおすすめです。粘土遊びのような感じで子どもが参加できる場面がたくさんあります。
ほっとで開催したメロンパン作りでは自分で作ったメロンパンを満足そうに食べている姿が見られました。

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3:旬や暦を意識した献立を

日本には美しい四季があり、それに合わせて旬の食べ物があります。また、お正月のお節料理や、ひな祭りのちらし寿司やハマグリのお吸い物…というように暦に合わせた行事食もたくさんあります。住んでいる地域によって郷土食もあるでしょう。
そういった日本ならでは、住んでいる地域ならではの「食」を家庭のごはんに取り入れてください。


幼稚園・保育園でもきっと行事食・郷土食を取り入れた保育があり、子どもが先に知って教えてくれることもあるかもしれません。親である大人自身が知らないこともたくさんあるでしょうが
「そんな謂れがあるんだね」
「そんな思いが込められているんだね」と、子どもを育てながら親も一緒に学んでいけばよいのです。

我が子のごはんを作ることを気負って頑張っていた時期が過ぎ、当たり前のこととして考えられるようになってきた幼児期。
一緒におやつやごはんを作ることもできるようになった我が子と食の時間をどうぞ楽しんでください。

(執筆:おもちゃコンサルタント 石川くに子) 元記事はこちら

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