報酬は、子どもたちの笑顔。「おもちゃ学芸員」、全国研修会初開催。
東京おもちゃ美術館には世界に向けて誇れるものがあります。
それは、
「おもちゃの収蔵数」……ではなく、
「高価な展示玩具」……でもなく、
「著名な建築家による建物」……でもありません。
私たちが胸をはって誇れるのは、
「おもちゃ学芸員」
という存在。
おもちゃ美術館独自のボランティア制度です。
コロナ禍の前は、毎日10~20名の方が館内でボランティア活動をおこなっくれていました。
来館者に向けて、おもちゃの説明をしたり、子どもや大人と一緒に遊んだり、工作を伝えたりと、館内運営を支えてくれている存在です。
「子どもたちのために、何かしたい」
「自分が子育ての時に苦労したので、若いママの力になりたい」
みなさん、様々な想いを抱き活動に参画してくださっています。
「おもちゃ学芸員」の登録者数は、東京おもちゃ美術館で300名以上。多年齢多職種の方たちが運営を支えてくださっています。
そんなおもちゃ学芸員制度ですが、
先日、全国研修会を初めて開催しました。
なぜ全国かというと、各地の姉妹おもちゃ美術館に所属するおもちゃ学芸員との共同研修だったからです。
おもちゃ美術館は全国にあるのですが、各地で独立されて運営をしており、運営主体から館内までそれぞれで特色があるのですが、この「おもちゃ学芸員」制度は全国統一なんです。
おもちゃ美術館が、地域の多世代交流拠点になってもらいたいという願いから、このボランティア制度をベースに運営を考えてもらっています。
今回の全国研修会はオンラインで開催。
内容は3本立てです。
●人気おもちゃ作家インタビュー
各館で大人気のおもちゃの作者である、こまむぐ(旧おもちゃのこまーむ)の小松代表から、おもちゃに込めた想いを聞いたり、
●おもちゃ学芸員紹介
各館でイチ押し(?)のおもちゃ学芸員を紹介し合ったり、(写真は東京おもちゃ美術館のバルーンアート担当のおもちゃ学芸員、風船おじさんこと山川さん)
●各館遊び対決でゲーム交流
「ソフトクリーム積み木」で何段詰めるか対決です。花巻おもちゃ美術館の名物10段巻きソフトクリ―ムから生まれたおもちゃです。手でコーンを持つと、グラグラしてしまい、意外に難しいんですよ~。
イベントには、約100名の方が、オンラインを参加してくれました。
研修会というよりも交流会の要素が多分に大きい。笑
つながりあい、学びあうことが大切なんだと信じております。
というもの、2022年春には、おもちゃ美術館は全国で10館になります。(現在5館)
おもちゃ美術館が増えるという事は、各館で活動する「おもちゃ学芸員」が増えるということ。
10館合計だと1600人規模になりそうな勢いです。
「誰かのために何かしたい!」
そんな方は、ぜひお近くのおもちゃ美術館でおもちゃ学芸員活動をしましょう!
活動の報酬として、たくさんの笑顔を受け取ることができるはずですよ♪
みなさんのご参加お待ちしています!
各地のおもちゃ学芸員情報まとめ!
●東京おもちゃ美術館(東京都新宿区)
●長門おもちゃ美術館(山口県長門市)
●檜原村おもちゃ美術館(東京都檜原村)
●焼津おもちゃ美術館(静岡県焼津市)
花巻おもちゃ美術館(岩手県花巻市)
●讃岐おもちゃ美術館(香川県高松市)
●木曽おもちゃ美術館(長野県木曽町)
●鳥海山木のおもちゃ美術館(秋田県由利本荘市)
徳島県立 徳島木のおもちゃ美術館(仮称)