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赤ちゃんの五感に響く木のぬくもりを。ウッドスタートで暮らしに木育!

 

赤ちゃんが初めて出会う「ファーストトイ」は
地産地消の木のおもちゃを!
赤ちゃんが気持ちよくハイハイができる木の子育てサロンを!

このメッセージは、今、精力的に推進している「ウッドスタート」運動の市町村に向けたメッセージです。
全国50市町村3県と約束しあったウッドスタート運動は、暮らしの真ん中に木を取りいれていくことを推進しています。
第一号の新宿区は、区内で生まれる2千5百人の赤ちゃんの誕生祝い品として木のおもちゃを配布しています。木製玩具の地産地消の力がない新宿区をサポートするのは、姉妹都市関係である長野県の伊那市です。地元の木工職人が、新宿区に成り代わって全てのおもちゃを製造し、地場産業の活性化にもつながっています。

私たちは、10年以上前より林野庁の木育の事業を受託し、川上と川下をつなぐ「木育円卓会議」や、木と親しむイベント「木育キャラバン」を日本各地で実施してきました。
さらには、赤ちゃん木育広場セットを100ヶ所に配布し、NPO団体やおもちゃコンサルタントと共に赤ちゃんサロンを展開中です。
こうした運動の背景には、三つの方向性があります。

1.「ファースト トイ」を地産地消に

第一に、赤ちゃんが始めて出会うおもちゃ「ファーストトイ」は地産地消であることを推奨しています。世界第2位の森林大国であり、物づくりの匠のレベルが高い日本でありながら、木のおもちゃの自給率は1%を切っているといわれています。感性豊かな乳幼児期は特に、におい、さわり心地、味わいなど五感に程よい刺激を与える木のおもちゃは最適です。

地元の物語が、木のおもちゃに詰まっている

2.新米ママパパ、の木のファンを増やす

第二に、若いママ・パパを木のファンにすることに努めています。地産地消のおもちゃで、我が子と遊ぶことは、かなりの高い確立で木に親しみを感じ、木を暮らしに取り入れようと関心が高まるようです。学習机の購入や一軒家を建てたりする子育て時期、親たちが木に親近感を持っているかどうかは大切なポイントとなります。

3.木の仕事を稼げる&かっこよく!

そして、第三に地場の木工業の活性化につなげることを目指します。木工職人たちが、木のおもちゃを作って生業として成り立つ仕組みを作っていきたいのです。全国デビューの機会も東京おもちゃ美術館は積極的に作り、子育て支援といった枠組みだけではなく、地場産業支援にもつなげる好循環作用を創り出すことに努めています。

(参考)東京おもちゃ美術館のWebマガジンの連載記事

日本に必要なのは、里から山へのラブコール

市民や消費者に呼び掛け、こうした川下から国産材を利用するうねりをつくり上げて、日本の山や森に社会的変革を起こすひとつの草の根運動は、まさに、里から山へ、川下から川上に向けてのラブコールです!

大手自動車メーカーも全国のショールームに木育広場を設置し、大手スーパーマーケットも社有林を使っておもちゃの広場を100ヵ所作っていく構想を進めています。

audiみなとみらいのキッズルーム


市町村といった行政だけではなく、民間企業とも手を取り合って、ウッドスタート運動は展開中です。
 
もしご興味のある方は、おもちゃ美術館が運営する木育サイト「木育らぼ」もご覧ください。
「木育らぼ」
https://www.mokuikulabo.com/